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Trigger
TypeScript向けに書かれたイベント通知機構です。
Node.jsの EventEmitter
に相当する機能を提供しますが、TypeScript上の型定義を明確かつ簡潔にするため次の制限を加えています。
- 名前(イベント名)を持たない (各通知ごとに個別の
Trigger
インスタンスを利用する) - 引数は高々一つ
インストール
Node.jsが必要です。次のコマンドでインストールできます。
npm install @akashic/trigger
利用方法
import
するとclass Trigger
, ChainTrigger
が利用できます。
以下は Trigger
の単純な使用例です。
APIの詳細な仕様は Trigger.ts, ChainTrigger.ts のコメントをご覧ください。
import { Trigger } from "@akashic/trigger";
// 引数の型 (ここでは string) を指定してインスタンス生成
const t = new Trigger<string>();
// ハンドラを追加
t.add((s: string) => {
console.log("fired:", s);
});
// 第二引数でthisを指定して登録することも可能
t.add(someObject.method, someObject);
// オブジェクト引数を使うと全てのオプションが制御可能
t.add({
func: someObject.method,
owner: someObject,
name: "name-as-you-like", // ハンドラ識別用の名前
index: 0 // 挿入先を指定
});
// 一回実行したあと登録解除されるハンドラを追加
t.addOnce((s: string) => {
// do something
});
// 全登録ハンドラを起動
t.fire("some-string-value");
// 条件にマッチするハンドラをすべて削除 (ここでは `owner` が `someObject` で登録されたものすべて)
t.removeAll({ owner: someObject });
// 登録ハンドラをすべて削除
t.removeAll();
併せて、 Trigger
, ChainTrigger
の公開APIと同じシグネチャを持つinterface TriggerLike
, ChainTriggerLike
も公開しています。
公開インターフェースなどにおいて、クラスへの依存を避け duck-typing を可能にしたいケースでは、 Trigger
などをこれにキャストしてご利用ください。
import { Trigger, TriggerLike } from "@akashic/trigger";
export class Foo {
onDestroyed: TriggerLike<void>;
constructor() {
this.onDestroyed = new Trigger<void>();
}
// `trigger` は直接 `Trigger` やその派生クラスでなくても、同じシグネチャを持つものでありさえすればよい
someMethod(trigger: TriggerLike<number>): void {
// ...
trigger.fire(someValue);
}
}
ライセンス
本リポジトリは MIT License の元で公開されています。 詳しくは LICENSE をご覧ください。
ただし、画像ファイルおよび音声ファイルは CC BY 2.1 JP の元で公開されています。